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2006年09月16日:和菓子の原材料『小豆の歴史』


和菓子には、「餡」を原料にしたお菓子が沢山ありますね。
蒸菓子や焼菓子の饅頭、生菓子には大福や草餅、あんみつや羊羹などなどです。

日本では、小豆を何時頃から食べる様になったんでしょうか?
博士、今日は「小豆の歴史」の事を教えてください。

小豆のあんこは、美味しいのでだ~い好きです!
(小豆拡大します)
小豆は、古来より特別な日に食する習慣のあった様です。
原産地は東アジア地区と言われ、中国より朝鮮半島を経て3世紀より8世紀頃日本へ伝来されました。
日本での小豆は、「古事記」(712年)や「日本書紀」(720年)の文献の中に見られるのが最初のようです。
 「穀物について」のコラムコラムも特集しています。
-写真:原料の小豆-

和菓子の原形は、奈良・平安時代に伝来された唐菓子に始まると云われています。
同じく奈良時代には、砂糖も中国から伝来されました。

室町時代(1453年)ポルトガル人から「カステラ」「金平糖」「ビスカウト」等が南蛮人
によってもたらされ、白砂糖が「菓子の味」と「小豆を原料とした菓子」の重要な役割を
担うことになりました。

現在小豆の主産地である北海道には、元禄8年(1695年)江戸幕府将軍徳川綱吉の
時代に何部藩から小豆の種子を取り寄せたのが最初と言われています。
北海道では、国内生産量の7~8割を占めています。

<【関連項目】
 ’06年02月01日 「小豆」と「ささげ」  ’06年03月16日 「つぶ餡」と「こし餡」
 ’06年10月01日 「小豆餡」       ’06年10月16日 「白小豆」
 ’06年11月01日 「白餡と黄味餡」   ’07年03月16日 お彼岸と「おはぎ」
 ’10年10月10日 「小豆の地名」    ’11年05月11日 穀物「小豆編」
 ’11年06月11日 穀物「インゲン豆編」 ’12年04月01日 「羊かんの歴史」
  
<調 査:本社 営業部 >

次回は、「小豆の小倉餡とこし餡」がテーマです。