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2007年04月01日:『お花見の歴史』と『桜について』

4月は「入学」「就職」「転勤」などなど、生活の節目ですね。
 そして、桜が満開となり「春の訪れ」を感じます・・・

この時季は何時も「こんなにも桜の木が沢山あるんだろう」と思います。
 お花見はいつ頃から行なわれていたんですか?

いつもは「花より団子・・・」ですが、今日はきれいな桜がいいですね!
(枝垂れ桜拡大します)
【花見の歴史】
 平安時代以前は野生の山桜を鑑賞したと言われ、
持統天皇(686~697年)が花見に桜の名所である
吉野山を訪れた事などが「日本書紀」に書かれて
いるそうです。
 -写真:(左上)枝垂桜(本工場)-

 平安時代は貴族達の間で桜を邸内に植えるのが流行り始め、鎌倉時代には
後嵯峨天皇(ごさがてんのう:1220~1272年)が嵐山に吉野の山桜を移植し花見を
下で楽しまれたそうです。

 室町時代には、この頃より始められた「春の桜狩り」「秋の紅葉狩り」が日本独特の
行楽行事となり、足利義政(1449~73年)は豪華な花見を行なう様になりました。
 桃山時代には、風雅と贅沢をこよなく愛した豊臣秀吉(1537~1598年)が桜の
ご馳走と酒を振舞う宴(花見)を催しました。

 江戸時代に入ると三代将軍徳川家光(1623~1651年)が上野寛永寺や隅田川河
畔に吉野の桜を植えさせたほか、八代将軍徳川吉宗(1684~1751年)が飛鳥山を
桜の名所にした事などから、庶民の間にも花見が盛んになりました。

【桜のいろいろ】
 桜は、「バラ科サクラ亜科サクラ属」に属します。
主に北半球の温帯に広く分布していて、日本列島を中心として中国・朝鮮半島にも
多くの種類が集中しているます。
 ヨーロッパでは食用のさくらんぼが採れるミザクラ系統の桜が見られます。

(さくら)  日本には山野に自生する「ヤマザクラ(山桜)」を始めとし
て、交配種の「ソメイヨシノ(染井吉野)」「八重桜」など
約300種類もあると言われています。
ソメイヨシノ:お花見と言えば「ソメイヨシノ」と言われ、
       全国の桜の名所の8割がこの桜だそうです。
       先に開花し後から葉が開き、花が大きめで見た
       目が豪華で好まれています。
       又、10年ほどで大きく成長し花を咲かせる為、
       明治時代より公園や学校・道路や河川などに植樹され多く見られる様に
       なりました。
大島桜:(ヤマザクラ群)鋸状の葉は、塩漬けにされ桜餅の葉として利用されます。
     葉が柔らかく・香りも良い為使用される様になりました。
八重桜:(寒山)濃い紅紫色の花で、塩漬けの桜は和菓子や桜湯として使用します。
甘果桜桃(カンカオウトウ):さくらんぼ(チェリー)の成る桜の種類の一つで、
              日本で多く栽培されています。
  ※さくらんぼ(バラ科サクラ属)の品種は、全世界で1,000種類を
   超えると言われています。 
 
【関連項目】
 ’06年06月16日 「和菓子の日」について ’07年02月01日 「節  分」の由来
 ’07年03月16日 「お 彼 岸」の由来  ’09年10月01日 「中秋の名月」について
 ’09年11月01日 「七五三」について   ’10年01月01日 「正  月」について
 ’10年09月01日 「敬老の日」について  ’10年12月01日 「お 歳 暮」の起源
 ’11年12月11日 「クリスマス」について ’12年03月03日 「桃の節句と五節句」
 ’12年08月01日 「お盆」の由来     ’14年02月01日 「節分、豆まきの謎」
 ’14年09月01日 「中秋の名月第2弾」  ’14年02月01日 「節分:豆まきの謎
 ’14年09月01日 「中秋の名月第2弾」 ’14年10月01日 「十三夜」と「豆の日」
 ’15年11月01日 「七五三・他」 第二弾

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