株式会社山久
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2008年07月01日:『寒天について パート5』


この時期は、「あんみつ」の美味しい季節です。
そこで、あんみつには欠かせない寒天について、また色々知りたくなりました。

昔は寒天を、どの様に使われていたのですか?
食べ物以外にも、使用されていたのですか?

今年も夏に向けてそろそろダイエットをしなくちゃ!
今日は、寒天デザートを作ってみよう!
(寒天) 【寒天の始まり】
 食され始めたのは、約400年前だと伝えられています。
 天草を煮出して、トコロテン料理があったそうです。
 天然寒天の製造は、江戸時代から開始だそうです。

  ― 写真:天然寒天(糸寒天と角寒天) ―
 ※2006年5月16日記載「寒天の歴史」参照下さい


【近年の寒天製造】
 第二次大戦前、寒天は日本の重要な輸出水産物でした。
 しかし、その用途の一つに細菌培地にも使われることから、戦略的意味合いで
 戦時中は輸出を禁止したそうです。
 そこで諸外国では気象条件に影響されない工業的な寒天製造法を開発し、粉末
 寒天が作られたそうです。

 戦後日本でも1946年頃に工業寒天の研究が始まり、1970年頃には寒天メーカーも
 増加し製造の最盛期を迎えました。
 現在では、原料の入手難・高度の製造技術の必要性などから、工業寒天の会社は
 5社~7社程度まで減少してしまいました。

(粉末寒天) 【寒天製造企業に見る寒天の使用状況】
 現在ではさまざまな分野で寒天が使用されています。
 寒天メーカーの最大手で今年創立50周年を迎える
 伊那食品工業株式会社では、食品はもちろんのこと
 他分野にも活かせる寒天を製造しています。
 例えば、化粧品用として色落ちしない口紅の原料に、
 栄養素を増殖させる培地、また医薬品として使用され、
 最近では、介護用製品も多くなってきました。
 幅広い用途で寒天が使用されています。
  ― 写真:粉末寒天 ―
 寒天は、今や我々の生活には欠かせないものになっています。

【関連項目】
 ’06年05月16日 「寒天の歴史」    ’06年06月01日 「寒天とゼラチン・ペクチン」
 ’06年07月01日 「寒天の効能①」   ’06年07月16日 「寒天の効能②」
 ’09年06月01日 「みつ豆とあんみつ」 ’12年07月01日 「心  太」
 ’13年07月01日 「あんみつ製造工程」 ’13年08月01日 「あんみつ組立」
 商 品 案 内 : 「あんみつ」 「寒 天」

 伊那食品工業㈱様「かんてんぱぱ」コーナー

<調 査:本社 営業部 木原伸浩>