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2010年07月01日:『お米の伝来Ⅰ』


今年も暑い夏を感じる季節となりました。

「夏は食欲がなくなる」と言われていますが、
毎日食べている「お米」はいつ頃日本に伝来してきたのですか?

お米を原料とした和菓子も沢山ありますが教えてください。

お餅の和菓子も大好きだけど、今日のおやつは「水ようかん」にしましょ!
【お米の伝来】
 米は、小麦・とうもろこしと並ぶ世界の主要穀物の一つです。
米作りの歴史は古く世界で最初に稲が栽培されたのは、紀元前5,000年頃にインドの
アッサム地方や中国の雲何地方と言われています。
(糯 米)
 米が日本に伝来されたのは、縄文時代後期2,500年~
3,000年前といわれています。
伝来されたルートは、3説あるようです。
①中国北部より朝鮮半島を経て北九州に伝わった説
②中国南部より台湾・沖縄を経たルート説
③揚子江下流の南方民族が東シナ海を経て北九州に
 移住して伝来された説

  - 写真 : もち米  -

 どの説が正しいかは別として、福岡県の板付遺跡他九州各地で2,000年以上前の
水田跡と農機具などが発掘されており、伝来された時代は明確と言えるようです。

【菓子の歴史】
 飛鳥時代(592年~)・奈良時代(710年~)は、菓子と言えば梨・桃・柿・みかん
(橘)等の果物(くだもの)や・くるみ等の木の実のことでした。
また、中国から伝来され唐菓子(米の粉を煉り形を整え油で揚げる)もありました。

 室町(1336年~)から戦国時代(1467年~)を経て江戸初期(1603年~)には、
粽(ちまき)・小豆餅・餡入りのよもぎ餅等米を原料とした菓子も登場してきます。
 日本の伝統的な菓子は、もち米・うるち米を原料とした「餅」や「団子」類で、
神事・仏事や祭事に菓子を作ってお供えしていたそうです。

※菓子の語源 : 菓子を漢語で「果物」意味した語彙です。
 中国で「菓」と「果」同字で、食物を強調する為に「菓」の字が使われました。
 日本でも近世頃まで果物(フルーツ)の意味としても使用していました。
 江戸時代、菓子と区別する為に果物を「水菓子」と呼ぶ様になった様です。
 最近は、「水羊かん・あんみつ・ゼリー」など水分を含んだ品を呼ぶ様にもなりました。

【関連項目】
 ’06年03月16日 「お は ぎ」    ’06年04月01日 「もち米とうるち米」
 ’07年02月16日 「もち米いろいろ」 ’07年03月16日 「お彼岸とおはぎ」
 ’10年08月01日 「お米について」  商 品 案 内 : 「生菓子(大福他)」

<調 査 : 営業部門>