山久
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2012年04月01日:『羊羹の歴史』


例年に比べ、今年はまだまだ寒く春の足音が聞こえて来ません。
関東での桜の開花も、7日~10日以上も送れています。

今回は、「羊羹の歴史」について調べてみました。
お茶に羊羹は、とても良く合いますね。
もちろん、今日のおやつは「本煉り羊羹」にしま~す。
【羊羹とは】
羊羹の二文字は「羊(ヒツジ)」と「羹(アツモノ)」で、羊肉入りの汁物でした。
「羹」とは、肉や魚を入れたスープの意味です。(日本国語大辞典)
羊羹の起源は、古代中国で食されていた羊肉入りの汁物でした。
これが平安時代に遣唐使により我が国に伝えられたもので、仏教国の日本では肉食が禁じられていた為、 小豆や小麦・葛などの粉を練って蒸し、肉に見立てて汁の中に浮かべたものが、 当時の宮廷や上流階級の人々の間でもてはやされた様です。
日本に於ける羊羹の始まりは、代用品の食材を入れたスープだったというわけです。

(水ようかん) 【蒸し羊羹の誕生】  - 写真左 : 水羊かん -
今日の羊羹の姿に近づいたのは、鎌倉・室町時代に普及した 茶道の点心(食事代わりの間食の事)の一つで、他に麺類・ 餅・饅頭などがあります。
汁の具だった小豆の蒸し物も汁がなくなり、 お茶菓子として重宝され、 これが「蒸し羊羹」のルーツとなった様です。
【煉り羊羹】
貴重品だった砂糖が、戦国時代末期になると南蛮貿易によりカステラや金平糖等と 共に輸入されるようになり、やがては琉球や薩摩の製糖技術が全国に伝播して、 国内各地でも砂糖が生産されるようになりました。
寛政年間(1789~1801)の初めに日本橋で喜太郎という人物が、初めて「煉り羊羹」を 作って売ったとあります。
これは、寒天と砂糖を煮て小豆粉を入れて煉り、木箱に流して固めたもので、 「蒸し羊羹」に代わりこれが現在の「煉り羊羹」原形になった様です。

【色々な羊羹】
水ようかん夏に欠かせない、甘さ控えめで冷たくした小豆コシ餡の羊羹
栗蒸し羊羹秋から冬にかけて販売される、蒸し羊羹
本煉り羊羹小豆コシ餡に、砂糖・水飴・寒天で作られて練り上げた羊羹
小倉羊羹小豆煉り餡に、茹で小豆を加えて作られた羊羹
栗入り羊羹小豆煉り餡に、1粒栗や栗ダイスを加えて作られた羊羹
栗羊羹栗を餡状に煉り上げた、栗風味豊かな高級羊羹
抹茶羊羹白いんげん豆のコシ餡に、抹茶を加えて煉り上げた羊羹
柿羊羹柿のペーストを白いんげん豆を合わせて煉り上げた羊羹
※まだまだ、各地方には色々な羊羹が有るようです。

【関連項目】
 ’06年02月01日「小豆」と「ささげ」  ’06年03月16日「つぶ餡」と「こし餡」
 ’06年09月16日「小豆の歴史」    ’06年10月01日小豆の「こし餡と小倉餡」
 ’06年10月16日「白小豆」の白餡   ’06年11月01日「白餡と黄味餡」
 ’07年03月16日お彼岸と「おはぎ」  ’10年10月10日「小豆の地名」
 ’11年05月11日穀物:「小豆編」    ’11年06月11日穀物:「インゲン豆編」
 
資料: ウッキペディア(羊羹)・ 小城羊羹の歴史 等を参照しました。
    
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